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98点

インドネシア映画では90年代初頭辺りに色々制作されていたけど、最近はアクション映画の勢力図が変わってきてて、あんまりぱっとしてなかったのが現状だと思う。

でもこの『ザ・レイド』でインドネシア映画は復活したんじゃないか???

予告編を観た時は「香港映画に似てるな~」と思ったけど、香港映画と違ってガンアクションやナイフアクションに多く時間を割いてて、弾が切れたりナイフが敵の体に刺さったままになったから仕方なく素手の戦いに発展していくという流れはかなり説得力がある(・∀・)ウン!!

そして韓国映画にも通じるバイオレンスシーンや流血シーン、そしてえげつない攻撃や殺し方もあるけど、えぐいシーンそのものははっきりとは見せないで効果音で表現してたりぼかしたりしてるあたりに制作側の気配りが感じられますなイイネ♪d('∀'o)

SWATが麻薬取引の大ボスが籠るビルに襲撃をかけるが、そのビルのいかにも不穏な外観と映画全体のトーンが暗いのが何とも(゚д゚)イーヨイイヨー

あとそのビルの前でSWATが来るまで待機してて、SWATと一緒に銃を持って襲撃に入る警部補が、1人だけ防弾チョッキを着てるだけで制服を着てないあたり何かちょっと他の隊員とは違うな~ということが感じられる。

そしてドンパチが始まるのが、この警部補が子供を撃ってしまうことがきっかけになるというのも意地悪と言うかえげつないと言うか(;´∀`)

実際この映画は相当な低予算で制作されてるみたいで、銃は全部空気銃で薬きょうは全部CGを後から付け足したんだとか。

さらに外でビルの住人から集中攻撃される車は、ジャンクカーを加工して作ったらしく、35階建てのビルの中にいるという設定だけど実際は1フロアで証明の具合とかを微妙に変えるだけで他のフロアにいる感じを出してるらしい。

とにかく金をかけないで色々知恵を絞ってそれっぽく見せてるのはさすがとしか言いようがないですな(=´∀`ノノ゙☆パチパチパチ

邦画で何億円も製作費をかけても、大した映画が作れないというのは一体どういうことだ???( ゚Д゚)ゴルァ!!

とにかくこれは香港映画とか韓国映画に言えるけど、役者人の顔つきが(・∀・)イイ!!

特にマッドドッグとボスを演じた役者は、その異常性と残酷性が出てて良かったイイネ♪d('∀'o)

あと床を叩き割って穴を開けて下の階に行くときに、カット割りしないでカメラも穴を通って下の階に行くという流れも実に臨場感もあるし斬新だしΣ(o゚д゚oノ)ノ凄ッ!

そして主人公が壁の裏に隠れる時に、敵がマチェーテを壁にどんどん突き刺していって、間一髪主人公の顔の横をかすめて、敵がそれを抜く時に指を当てて刃についた血をぬぐうと言う実に細かい流れも(゚д゚)イーヨイイヨー

このビル、住人はジャンキーややくざばっかりかと思いきや、実は堅気の人も住んでて、その堅気の人にとってはこのマフィア?麻薬の売人?みたいな連中はいかに脅威となってるかも描かれてて、ほんとにこれは良くできてると思う。

ラストの大落ちが、警部補は昇進のために上には内緒で襲撃を計画するも実際はこのボスと警察の上層部は裏で繋がってて、そんな計画は全然無駄だったということ。

そしてそれをラストで説明するのが、警部補とボスの説明台詞ってのがちょっとな~(;´Д`)

でもそれ以外はとにかくテンポもいいしアクションも素晴らしいし、何より撮影の仕方や映し方、さらに細かいところにまで気配りができてるところはほんとに素晴らしいと思う。

このシリーズこれから目が離せない(・∀・)ウン!!