La vie en ROSE 2

主に映画の感想を書きます(・∀・) 皆さんが「薔薇色の人生」を送るための映画を紹介していきたいと思いますヽ(´ー`)ノ その他にプロレス、演劇、政治、経済、思想、ラジオ、本についても書きます(*≧▽≦)ノ ※ただしネタバレ注意(`・д・´)9m ビシッ!!

カテゴリ: 歴史

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98点

オープニングで満点です( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ

『続・荒野の用心棒』(原題"Django")
のテーマが流れてきて


タイトル"DJANGO"がどーんと出て来て・・・


文字通り荒野を歩く奴隷商人一行が映し出されて、
そこからノスタルジックと言うかレトロと言うか
やさぐれた感じのフォントで映し出されるキャスト名


これだけで「大傑作だ!!」と評価できる(゚∀゚)アヒャ



マカロニ・ウエスタンの代名詞「ジャンゴ」を
堂々とタイトルに冠しておいて、
黒人が白人をぶっ潰す話という
これ以上ない粋でクールな設定(・∀・)イイネ!!

ドイツ人の歯医者ドクター・キング・シュルツが
賞金首のブリットル兄弟を探してるところ、
ブリットル兄弟を知ってる奴隷のジャンゴを見つける。

キング・シュルツはジャンゴを買い取ると言うが
奴隷商人は納得しない。

そこでうだうだ言ってる奴隷商人を射殺し、
ジャンゴの鎖を外して残りの奴隷も開放する。


2人して馬に乗って町に行くも、
当時黒人が馬に乗ることはご法度だし、
当然酒場にだって入ることは不可能。

でもシュルツはドイツ人だから
そんなの知らねえし( `д´) ケッ!と
一緒にビールを飲みながら

「歯医者だったけど最近転職した。賞金稼ぎだ(゚∀゚)アヒャ」

と雑談をする。

そんな時2人の無法者が来て脅しをかけるも、
即座に撃ち殺すΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ

「みんな~保安官を呼んで来~~~~い( 」゚Д゚)」」

と保安官を呼ぶ。

そこに保安官が来ると

「こいつらは指名手配犯ですよ。
こいつらに町を牛耳られてたんでしょ?
我々はむしろ報酬を貰いたいもんですね(゚∀゚)アヒャ」

と口八丁手八丁でその場を切り抜ける。

つうかこの時に酒場を取り囲んでる群衆で
女子供も混ざって拳銃を構えてるのが
滑稽で滑稽でアッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!

そしてブリットル兄弟はドン・ジョンソン扮する
ビッグ・ダディという農場主の所にいると突き止め、
奴隷商人のふりをしてうまく家の中を見せてもらうが、
見つけたとたんにジャンゴが拳銃で
ド━━━━m9(゚∀゚)━━━━ン!!

当然うちの農園で何してんだ!!( ゚Д゚)㌦ァ!!と
ビッグ・ダディが来るが、
そこに手配書を渡して

「我々が撃ったのは賞金首ですよ」

と得意の口八丁手八丁で
またもやそこを切り抜ける(・∀・)イイ!!

ビッグ・ダディはその後2人を殺そうと、
キング・シュルツの歯のモニュメントがルーフについた
馬車を襲撃しようとするが・・・

この白頭巾集団の
ま~~~間抜けなことアヒャヘ(゚∀゚*)人(*゚∀゚)ノアヒャ


「こんなもん被って馬に乗ったら前が見えねえよ~ヾ(゚Д゚ )ォィォィ」

「つうかこの目の開け方おかしいだろ?」

「この穴開けたのお前のかみさんだろ?」

「てめえうちの女房を馬鹿にしてんのか?( ゚Д゚)ゴルァ!!」

「こんなもん被ってられるか!!!」

「俺もういいや帰るわ( ´_ゝ`)ハイハイ」


ヾ(≧∀≦ )ブハハッ!!ヾ(≧∀≦)ノブハハッ!!( ≧∀≦)ノブハハッ!!


これが後のKKKになるってことらしいけど、
「KKKなんて見た目は恐いけど
覆面を取ればこんなどうしょもねえ奴等なんだ( ̄ー ̄)ニヤリ」
というタランティーノの悪意が感じられますなイイネ♪d('∀'o)

前作『イングロリアス・バスターズ』でも
ナチスを思いっきり無様に描いてるけど、
これにも通じる悪意がありますな(・∀・)イイ!!

当然ジャンゴとシュルツはこれを見越してて、
馬車の下にダイナマイトを仕掛けておいて
一斉に馬車に襲い掛かった途端に
ダイナマイトをド━━━━m9(゚∀゚)━━━━ン!!

効率がいいし確実に仕留められるし簡単だし
最高じゃないですか!!!


それから2人はどんどん賞金首を殺しまくり、
ジャンゴもどんどん拳銃の腕を磨いていって
名ガンマンになっていく( ・∀・)イイ!!


そしてジャンゴは、離れ離れになった妻の
ブリュンヒルデのことを話す。

ドイツ人の邸宅で育ってドイツ人の名前をつけられ、
ドイツ語にも堪能という稀有な奴隷だけど、
その話を聞いてシュルツは

「ドイツにはドラゴンにさらわれた
ブリュンヒルデという女をを助ける
英雄の話がある」


と、ジャンゴを元気づける。


『ニーベルングの指輪』でも有名な
ワルキューレの1人であるブリュンヒルデが
ドラゴンにさらわれたところを
ジークフリートに救出される伝説のこと(゚∀゚)アヒャ

女奴隷にブリュンヒルデなんて名前をつけて、
ここでニーベルングの指輪になぞらるなんてタ
ランティーノの発想力は凄いですね~~~(。´゚ェ゚)。´_ _)ゥン


そして2人はブリュンヒルデが
どこに売られて行ったのか調査をした結果、
南部でも1、2を争う大農場主の
カルビン・キャンディの邸宅に売られたことが判明。

このカルビン・キャンディは
とにかく残酷な下衆野郎(;・∀・)

黒人同士をガチンコで死ぬまで戦わせる
「マンディンゴ」をやらせたり

逃げた奴隷を犬に食わせたり

逃亡したブリュンヒルデを蒸し風呂状態にした
地面に掘った穴に鉄扉をつけた
狭い部屋に何日も押し込めたり

さらに黒人の頭蓋骨を持ってきて

「ニガーの脳のこの部分は
我々白人よりも発達が遅れているらしい。
だから我々は奴等よりも優れているんだ( ̄ー ̄)」
とかいう似非科学、疑似科学を振りかざす。


・・・もうこいつは殺すしかねえだろヽ(`Д´)ノプンプン


2人はマンディンゴのファイターを買うという名目で
キャンディに近づくが・・・


キャンディはキング・シュルツに負けず劣らずの
口八丁手八丁で、なかなか手ごわい。

さらにサミュエル・L・ジャクソン扮する
側近の黒人の執事みたいな
スティーブという手練手管もいて、
具体的な話になると途端に邪魔をする。

スティーブは同じ黒人なのに優遇されてる
ジャンゴに嫌悪感むき出しで攻撃的に当たるし

さらに鋭い勘を働かせて
2人真の目的をいとも簡単に見抜く。


つまりジャンゴとブリュンヒルデは夫婦であること、
マンディンゴのファイターを買いに来たわけじゃないこと。

会話中にいきなりドアをばたーんと開けたりする
邪魔の仕方はうざいけど手ごわいという印象(;´∀`)

もう見た目はよぼよぼの爺さんだけど、
なかなかのやり手だと分かる。

それで2人のたくらみはばれて、
無理やり商談を結ばれて
最後握手をしようとキャンディはシュルツに言うが・・・

そこで切れたシュルツはキャンディを撃ち殺して、
最後「すまん。我慢できなかった。」
と言い残して撃ち殺される。


工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工


この2人がここで死んじまったら
楽しみが半減しちまうじゃねえか~~~~o( ゚Д゚)oブンブン


と思いきや・・・


ジャンゴは捕まって、
全裸で逆さ吊りされて玉を切られるところ
間一髪採掘会社に売られることに。

その道中でジャンゴは売人に
「実は上手い話があるんだけどさ~ヾ(゚Д゚ )ォィォィ」
と言って賞金首の手配書を見せる。

冒頭でシュルツから「これは持ってろ」と言われて
渡された手配書がここで役に立つとは!!!(゚д゚)イーヨイイヨー

そしてシュルツ譲りと言うか、
シュルツから受け継いだ口八丁手八丁で
売人をだまくらかして復讐を開始!!!


ダイナマイトを持っていた
売人役のタランティーノは
見事にダイナマイトで爆死ド━━━m9(゚∀゚)━━━ン!!

しかもあれはCGじゃなくて
ほんとにタランティーノの前で
爆発させてるんだとかオォォー!!w(゚ロ゚)w

これ何気なく命懸けですな(゚∀゚ ;)タラー


ここから怒涛の復讐劇が始まる(・∀・)イイネ!!


『荒野の七人』よろしく
7人横並びでキャンディの葬式から帰ってきた
一行を迎え撃つ。

まず悪役の白人の“夜道”には
玉の喪失の恐ろしさを銃で実感させる(ノ∀`)アチャー


「ドジャンゴてめえ!!!」

「Dは発音しねえんだよ!!!」

ド━━━m9(゚∀゚)━━━ン!!


Σd(゚∀゚d)イカス!


それからキャンディの姉ララを銃で吹っ飛ばして

「黒人はすぐにここを出ろ!!
スティーブンお前は別だ!!!!」


そりゃそうだ(*´・д・)*´。_。)ゥミュ


黒人のくせに同じ黒人を奴隷としてこき使い、
差別し、殺してきたスティーブンには
並大抵のお仕置きじゃ物足りん!!

とばかりに両膝を打ち抜き
のた打ち回らせる゚+。(σ゚∀゚σ)⌒Nice♪


そしてスティーブンの捨て台詞を聞いてから、
キャンディの大邸宅をダイナマイトで一気に爆破!!!!!


ド━━━m9(゚∀゚)━━━ン!!


いや~~~~爽快ですな(゚Д゚)


そしてまた粋なのがエンドロール後


採掘場に運ばれる時に売人を撃ち殺して
(うちタランティーノ扮する売人を爆死させて)
開放された奴隷が

「あいつは一体何者だ?」

という台詞を言った直後


DJANGO UNCHAINED


というタイトル。


OPではDJANGOだけだったのに、
ここでUNCHAINEDを出すなんて
上手いですね~~~(=´∀`ノノ゙☆パチパチパチ

とにかく西部劇、特にマカロニ・ウエスタンへの
オマージュをこれでもかとふんだんに盛り込んで、
初代ジャンゴのフランコ・ネロも出演してるし

ドン・ジョンソンにデニス・クリストファーと言った
往年のベテラン俳優もキャスティングしてるあたり
タランティーノのセンスはさすがと言う他ないですな
(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウン


そしてクリストフ・ヴァルツ扮するドクター・キング・シュルツは
映画史に残る好漢だし、
何て気分のいい男だことo(`・д・´)o ウン!!


タランティーノの次の映画が速く観たいo( ゚Д゚)oブンブン

今日はいつも書いてる映画のブログじゃなくて・・・


ちょっと個人的に言いたいことについて書いてみたいと思いまふ( ̄- ̄)


「コンクラーヴェ」って最近テレビや新聞で良く目につきますね。



キリスト教最大教派のローマ・カトリック教会の最高位聖職者であり、キリストの12使徒の筆頭であるペテロを初代とするローマ教皇。

これを選出する会議を「コンクラーヴェ」といいますネッ(oゝД・)b


ただし・・・


何度も何度もテレビでは連呼してますね



「ローマ法王」




ローマ「法王」じゃねえんだよ!!!!




正しくは「ローマ教皇」なんだよ!!!!






日本人にはキリスト教は馴染みが薄いからか、マスコミは神父と牧師の区別もつかねえキャスターやコメンテーターが多過ぎるヽ(`Д´)ノプンプン



カトリックの司祭を神父、プロテスタントの司祭を牧師と言います。



そもそも「法王」っつうのは仏教用語で、悟りを開いた仏陀のことを「法王」と言ったり、チベットではダライ・ラマを「法王」と呼んだりする風習があるけど、元々は色んな宗派を束ねる最高位の人を「法王」と呼ぶ。



キリスト教にそれを当てはめてるようだが、修道院を「僧院」とか「寺」とか呼んだり、聖職者を「坊さん」「僧侶」と呼んだりと・・・もうごちゃごちゃ(ノ∀`)アチャー


まあ習慣的に呼ぶのはいいとしても、新聞とかテレビでこれをやるのは| ゚Д゚| ノ イカガナモノカ



何度も言います。




ローマ「法王」じゃない!!!「教皇」だ!!!!!

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68点

古代ローマ人が現代の日本にタイムスリップして、その風呂の技術を持ち帰って自分たちの風呂に採用し続けるとう話だけど・・・

まず日本の「平たい顏族」の風呂からざばっと出て来るその絵で、とんでもない違和感と異物感、そして出落ち感の両方が出ないとこの手の映画はまず成立しないわけですな( ゚Д゚)y─┛~~

この古代ローマ人を現役のハリウッドスターが演じてたりしてれば、それこそとてつもなく面白い映画になると思うけど、さすがに今の日本映画界ではそれは厳しい。

そこで欧米人に限りなく近い、つまり「顏の彫が深い」日本人の俳優を起用するしかなく、そこで阿部寛をルシウスに起用したのは現状では仕方がない・・・と言うかこれが大正解Σd(゚∀゚d)イカス!

最初に銭湯の浴槽からざばっと出て来る時は、風呂に入ってる日本人を必要以上に弱々しいと言うか、ぶっちゃけしょぼい「平たい顏族」に描くことで阿部ちゃんがローマ人だということに説得力がついてる(・∀・)

と言うか阿部ちゃんのローマ人はかなりはまってると思う(゚д゚)イーヨイイヨー

それ以外にも市村正親、宍戸開、北村一輝等彫の深い俳優陣も古代ローマ人を熱演してて相当頑張ってると思う(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )ウンウン

最初の古代ローマの街並みとか、公衆浴場のセットなんて邦画の中でも相当努力してるし、かなり大がかりなセットは話のスケール感を出すにも一役買ってる(・∀・)

最初に画面の左端にBILINGUALっていうスーパーが出たり、他の外人役者の台詞を吹き替えにしてるのも、一種の言い訳ではあるけど方向性としてはありだと思う(^_^)

ただそれをするなら、阿部ちゃんとか日本人のローマ人も、地声で日本語を話させないで吹き替えっぽく台詞と口の動きを外さなきゃ(;´∀`)

とまあここまではいいんだけど・・・

上戸彩が一緒に古代ローマにタイムスリップするのはどうだろ?(;・∀・)

そこで「どうしよう!歴史が変わっちゃう!!」何て言ってるけど、もはやルシウスが平たい顏族から風呂の技術を色々観てきてそれを採用して作ってる段階で歴史変わってるだろ!!!ヾ(゚Д゚ )ォィォィ

さらに他の日本人までがタイムスリップして、戦場にテルマエを作れと言われて最初その数人で岩を持ってきて温泉を掘って・・・っていう流れは現実離れし過ぎてないか?

だって笹野高史はじめみ~んな年取ってる感じだし、そこで何の道具や工具もないのに温泉宿に仕上げるって無理だろ~。

て言うか年寄りに力仕事をさせるなっつうんだヽ(`Д´)ノ

しかも旅館の主人が風呂の作り方まで分かるか???

さらにせっかく竹内力を出してるんだから、もう少しキャラを生かさなきゃ(;´∀`)

つうか竹内力の顔の彫の深さだったら、この映画なら十分ローマ人役でOKだと思うけど、なぜかここでは日本人にしてるんだよな~(^_^;)

そこでまあ負傷した兵士を癒す場所として徐々にでかくなっていくわけだけど、それで戦に勝つという流れが速攻で進むからここにカタルシスがなくなってる。

途中ルシウスが「私は自分のアイデアではなく、平たい顏族の技術を盗んで今までテルマエを作ってきた・・・」なんて反省するシーンがあるけど、上戸彩の田舎の温泉宿が経営難っていう設定をわざわざ作ってるんだから、ここでローマ人から学び取ってそれを帰った時に生かして温泉宿を立て直すっていう流れが当然あるかと思いきや・・・

全っっっ然それがない(´Д`)ハァ…

文明が発達してない古代ローマ人を、文明が発達した現代日本人が上から目線で描いてる部分しか目につかない。

文明が発達した現代こそ、古代人から学ぶべきものがある!!!

こういうメッセージ性があって然るべきだ(`・д・´)9m ビシッ!!

それから日本で上戸彩がお見合いした見合い相手はどうしたの???

この時ルシウスはワニの檻にタイムスリップしてるけど・・・どうやって外に出たのかね~?(゚∀゚)

でかい男根祭りのシーンがちょろっと挟んであるけど、あれその後何にも使わないのも納得がいかん(;゚д゚)

あと上戸彩がラテン語を話せるようになるっていう設定はかなり無理がある(;´Д`)

ラテン語なんてそんな簡単に習得できるもんじゃない!!俺は勉強したことあるから分かる!!!

つうか外国語がそんな簡単に話せるようになってたまるか!!!( ゚Д゚)ゴルァ!!

ラスト近くで上戸彩始め日本人が現代に帰るところで、どうして水に使ったりしないで戻れるんだ???

このあたりの設定が曖昧だから何かぼんやりする(;´д`)=3

映画化するにあたって、原作にはないスケール感を出そうとして色々考えたんだろうけど、ちょっとその部分が適当になってるかなと(´・ω・`)

でも方向性は悪くないし、ディテールの部分さえもっとブラッシュアップすれば十分面白い映画になったと思うから残念_| ̄|○

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