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97点

心理学の基礎を築いたフロイトとユング

そしてその2人の理論をさらに発展させる切っ掛けとなったザビーナ女史

この3人の何とも危険な関係が映画からにじみ出てる(゚∀゚ ;)タラー

元々フロイトは何でもかんでも性衝動が根本の原因だという理論だが、それはどうだろうとユングは疑問に思ってた。

フロイトとユングが最初に面会した頃から、後に袂を分かつことは分かってた。

その切っ掛けが、ユングの所に担ぎ込まれた統合失調症の患者だったザビーナ。

まるで悪魔に憑りつかれたと思わんばかりの凄まじいヒステリー発作∑(゚ω゚ノ)ノ

ザビーナはユングの対話療法を受けていくに連れて、どんどん幼少時の体験を吐露する。

父親にぶたれ続けてて、それが大変興奮したとオォォー!!w(゚ロ゚)w

つまり性衝動を抑制し過ぎて発作を起こすようになったということね。

しかしこのキーラ・ナイトレイのヒステリー演技は素晴らしい!!!(=´∀`ノノ゙☆パチパチパチ

顏芸もさることながら、ぶたれて喘ぐあたりも((;゚д゚))ス、スゲェ

フロイトとユングは意気投合して、精神分析の分野で協力していくが、結局両者の出自や経済力の差、そして性格が災いして決別。

そしてヴァンサン・カッセル演じるオットー・グロースの「思うがままに快楽に身を委ねろ」という言葉を切っ掛けに愛人の関係にヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

しかしヴァンサン・カッセルは『ブラックスワン』でもそうだったけど、とにかくこういう「もうお前やっちまえよ~( ´_ゝ`)σ)Д`)ツンツン」っていう役柄多いな~(゚∀゚)アヒャ

そのうちどんどん深みにはまって行って、ザビーナはユングの子供を産みたいと言う。

ところがユングはもうこの関係はやめようと言うと「じゃあ私はフロイト先生の所に行きます!!」と言うヾ(゚Д゚ )ォィォィ

ユングの嫉妬心を煽ったり、具合が悪いふりをして誘惑したり・・・女ってこういうもんなんですよね~゚+。゚(・∀・)゚。+゚イイ!!

フロイトとユングが渡米する時に、ユングは奥さんが予約した一等船室にそそくさと行ったりするという無神経さΣ(゚д゚lll)ガーン

もうこれが決定打ですな(・∀・)ウン!!

とにかく精神分析という研究分野の危うさが、そこかしこからにじみ出てる印象ですな(;・∀・)

フロイトとユングの対話シーンで、2人の微妙な齟齬があってほんとに協力できるのか分からんという危うさ、ザビーナとユングの関係性の危うさ、そしてフロイトのリビドー理論の危うさ、さらにユングは決別した後に集団的無意識という独自の理論を打ち立ててオカルト世界にまで足を踏み入れていくという危うさ・・・

三者三様の「危険なメソッド」なわけですな。

フロイトも怒り狂ってぶっ倒れちまった後、ザビーナの統合失調症に関する論文を読んで、ワーグナーのワルキューレ、ジークフリートを持ち出してリビドーは実は自我を破壊しようとしているのだというザビーナの考えを示す。

これがフロイトのタナトス理論に影響を与えたとかスンゲェ──―Σ(゚∀゚ノ)ノ─―─ッ!

ユングは「境界を越えるべきでない」というフロイトの忠告を無視してオカルトにまで足を踏み入れるけど、これも結局ザビーナの関係から導き出された一種の結論ですな。

このザビーナ、実はとんでもないミューズであったことが良く分かるイイネ♪d('∀'o)

ラストでザビーナとユングが湖畔で語り合うシーンは実に泣かせる。・゚・(ノД`)・゚・。

この時ザビーナは別の男と結婚して子供を身ごもってる訳だけど、その子供が自分の子供だった可能性も無きにしも非ず・・・

色々と想像しながら涙する( ´Д⊂エーン



マイケル・ファスベンダーのユングとヴィゴ・モーテンセンのフロイトはほんとに生き写しみたいな感じでそっくりΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ

さらに風景やら部屋の調度品や置物、そして服装なんかもほんとに当時のドイツにタイムスリップしたかのような素晴らしさ(・∀・)イイ!!

知的で難しい映画だけど、その中にエロさとコミカルさ、そして下品さも含む秀逸な傑作です(゚∀゚)アヒャ