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98点

『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟・・・
もとい「姉弟」の最新作と言うことで、
またマトリックスに負けず劣らずの
「才気走った」スタンスの映画だな~という印象(;^ω^)


国と時代を超えて、太古の昔から現代、
さらに未来までを行き来する壮大なスケールは

手塚治虫の『火の鳥』
楳図かずおの『イアラ』
諸星大二郎の『ヤマタイカ』

小説だと光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』

このあたりを彷彿とさせる予告編で、
これを1本の映画にどうまとめるのかかなり気になってた(・∀・)ウン!!


そしていざ観に行ってみたら・・・

次から次へと国と時代が入れ替わるものの、
移行がかなりスムーズかつ分かりやすいようになってて、
観てても全然混乱しないc(´ω`o)ォヶ


1人何役もこなすけど、
誰がどの役なのかは特殊メイクや衣装で全然分からない部分もあるけど、
終わった後丁寧にちゃんと観客に提示してるから
「ああ~あの役はあの役者だったのか~(。´゚ェ゚)。´_ _)ゥン」と分かるし


とにかく全編に割って壮大かつ長い映画だけど親切な作りになってる。


だから3時間近い長い映画だけど全然長さを感じさせないし、
観客を飽きさせない出来になってる(・∀・)イイ!!


SFあり、ホラーあり、アクションあり、特撮ありと・・・
とにかく古今東西のハリウッド超大作を1つにまとめたような感じで、
色んな映画のファン層に受け入れられやすい作りだと思う(゚∀゚)アヒャ


そして非常~~~~~~~~~~にシンプルな話なのも(・∀・)イイ!!


一言で言えば


「国と時代を超えたラブロマンス」


というところかなと(゚Д゚)


トム・ハンクス扮する部族の長老みたいな人の
回顧録みたいなところから映画が始まるけど、
この文明が一番後退してる時代
が一番新しい未来という設定なのもΣd(゚∀゚d)イカス!


簡単な流れはこんな感じ(○ ̄∀ ̄)ノぁぃ


1849年、医者のグースは奴隷売買の契約を終えたユーイングと
一緒にアメリカへに帰る船に乗ってたが、
船底の船室でユーイングは脱走して密航していた奴隷に助けを求められる。

グースはユーイングを亡き者にしようと付け狙ってて、
病気にかかったユーイングに毒を盛って殺そうとするが、
助けた奴隷は恩義に感じてそれを阻止する。


この船の雰囲気は『アミスタッド』とか
『パイレーツ・オブ・カリビアン』
『ウォーターワールド』を彷彿とさせます(・∀・)ウン!!


次に1936年、ユーイングの航海日記読んでる音楽家フロビシャーは、
交響曲「クラウドアトラス六重奏」を完成させたが、
往年の大作曲家のエアーズに盗作されそうになり
憤慨して銃で撃ち殺してしまう。

その後、ホモの恋人シックススミスに遺書を書いて拳銃自殺。

このプロビシャーに扮するのは
『007 スカイフォール』でQを演じた
ベン・ウィショー。


このアパートの雰囲気は『レオン』にちょっと似てるし、
シックススミスがユーイングを探しに来る教会は
『ダ・ヴィンチ・コード』を思い出す感じ。


その37年後に物理学者になったシックススミスは、
原発事故を引き起こして石油の利権を守ろうとするフックスを告発するため、
偶然知り合ったジャーナリストのレイに報告書を託す。

例は殺し屋に殺されかかるも、
何とか生き延びて告発に成功する。

レイが車に乗った状態で
橋の上から突き落とされる映像は
『インセプション』の第1階層の雰囲気と少し被る(゚∀゚)アヒャ


さらに2012年のロンドン。
小説家のダーモットがパーティの真っ最中に
仲の悪い評論家を突き落して殺してしまい、
その酷評された小説がこの事件の影響でカルト的人気となる。


そのダーモットの担当編集者のキャベンデッシュは、
この本が売れたおかげで大儲けするが、
獄中のダーモットから命令された弟に脅されて
兄貴に助けを求める。

しかし普段からキャベンディッシュは放蕩三昧で、
兄貴はこれ幸いと老人介護施設に監禁同様に入院させられる。

そこから怒涛の脱出劇が始まる(・∀・)イイ!!


そして今度は2144年。
全体主義国家のネオソウルという場所。

人間は遺伝子操作でクローンを作って労働にこき使っていた。

そのクローンの1人のソンミ451は、
革命家のチャンに救出されて
生まれて初めて外界に足を踏み入れる。

見受けされて自由になったと思ってた他のクローンも、
実は殺されて他のクローンの栄養源になってた事実を知り、
レジスタンスを率いて戦うことになる。

町の雰囲気は『ブレードランナー』っぽいし、
アジア系の店が連なってる様子はリメイク版『トータル・リコール』みたいだし、
カーチェイスのシーンは『マイノリティ・リポート』に似てるな~(^O^)

全体的にこの時代は
フィリップ・K・ディック的SF世界かなと思う(゚д゚)イーヨイイヨー


そしてさらに文明の崩壊した未来。

『ダークナイト』のジョーカーみたいなメイクをした
凶悪な人食い人種に怯えながらも、
遥か昔世界を救ったという女神のソンミを崇める部族の話になる。

その部族の1人のザックリーは、
心の闇の部分であるオールド・ジョージーに悩まされ続けていて、
襲われた仲間を見殺しにしてしまう。


この設定はメル・ギブソン監督の『パッション』の
イエスの描写にすごく似てるし、
悪魔の衣装は『コンスタンティン』とそっくり( ・∀・)アヒャ


ある日、科学文明を維持した惑星からメロニムという女が島に来て
「悪魔の山」と呼ばれる人々が恐れて近づかない遺跡へのガイドを頼まれる。

カサゴの毒に侵されて瀕死の重体の姪を助けるのと引き換えに
ザックリーはガイドを引き受けることになる。

そこは実は太古の文明の遺物が眠ってる場所で、
しかも地球は放射能に汚染されているという設定も、
放射能が原因で文明は衰退したということを暗に示してるような気もして、
今となってはかなりリアリティも感じられるガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル


2人は山の上の遺跡にたどり着いて、
ザックリーはソンミの真実を知る。


最初はオールドジョーの言葉通り
その真実を信じようとはしなかったけど、
「あの女を殺せ」とそそのかされるも、
寸前でそれを思いとどまる。


その間村では人食い人種が大挙して押し寄せてきて、
同胞が皆殺しにされちまって、
寝てる敵を「寝首をかくな」という予言に逆らって
寝首をかいて殺してしまう(lll゚Д゚)ヒイィィィ!!

それまでは族長の「橋の下に隠れろ」とか「ロープを離すな」とか
予言に従って命を取り留めてきたものの、
今回は寝首をかいたことで仲間の敵を討とうとする
他の人食い人種に襲われて万事休すか???


と思いきや・・・


メロニムが助けに入って命を取り留める。

敵を全滅させて、ザックリーと姪はメロニムの船に乗って、
メロニムの国に行くことにする。


どうやら悪魔の山で助けを呼んでたようで


「本当に空から助けてくれると思っているのか?ノミほどの希望しかないぞ」

「ノミはしぶといわよ」


イイネ♪d('∀'o)



さらにそれから何十年か経った後、
年を取ったザックリーが子供に聞かせてた昔話を終わりにするシーンに。

つまりこれが冒頭のシーンな訳ですな。


ザックリーは子どもに「地球はどれ?」と聞かれて
「あの青くてキラキラ光る星だよ」と言う。

つまりあの後無事助けが来て、
別の惑星に行ったわけですなo(`・д・´)o ウン!!


ザックリーが「おばあちゃん(メロニム)は私に訪れた奇跡だよ」と言い、
そして夜空にほうき星が流れて幕。


主要登場人物には『南総里見八犬伝』とか『ジョジョの奇妙な冒険』よろしく
体のどこかにほうき星のあざがある。


それぞれの役者が演じてるキャラは、
みんな生まれ変わりであることを意味してて、
時空を超えた絆があるということですな(゚∀゚)アヒャ


仏教的な「輪廻転生」と言うか、
ニーチェ的な「永劫回帰」と言うか、
キリスト教的な世界観とは一線を画した、
一言で言えば「国と時代を超えたラブロマンス」ですな(≧∇≦)b


つうかまさに『火の鳥』『イアラ』『ヤマタイカ』だろ
(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウン


色んな国とか時代をあっちこっちするのに全然混乱しないし、
むしろ分かり易いというのが見事と言う他ない(=´∀`ノノ゙☆パチパチパチ

出演者が1人何役も特殊メイクとかCGを駆使してるとは言え
演じきってるのも凄いし、どう観ても何人かは不自然な顔つきなのに
それをうまく成立させてるのもΣ(o゚д゚oノ)ノ凄ッ!


とにかくこの映画は長く語り継がれるだろうし、
ありえない設定のありえない出来栄えの大傑作ですよ!!!!